【8月7日 AFP】メキシコ北部チワワ(Chihuahua)州にある人口5000人の町、アセンシオン(Ascension)で、警官2人が襲撃され死亡した事件を受け、警察署の警官26人全員が辞職した。

 ドミンゲス・ロヤ(Dominguez Loya)町長が4日語ったところによると、「警察官は怖くなり辞職した」。現在、州警察や連邦警察の協力を要請しているという。

 チワワ州には、メキシコで最も治安の悪い都市とされるシウダフアレスがある。また、同州ビヤ・アウマダ(Villa Ahumada)でも2009年に、麻薬組織によるとみられる襲撃事件を受けて警察官全員が辞職する出来事があった。ビヤ・アウマダには現在、州警察と連邦警察が派遣されている。

 メキシコでは、フェリペ・カルデロン(Felipe Calderon)大統領が2006年末に5万人を動員して麻薬組織の撲滅に乗り出して以降、麻薬組織が原因とされる暴力事件による死者は4万1000人以上に上っている。(c)AFP


【関連記事】
◆街でただ1人の警察官、麻薬団に拉致される メキシコ
◆麻薬抗争の町の女子大生警察署長、米国に亡命