自宅キッチンで原子炉実験?男性を一時拘束、スウェーデン
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【8月5日 AFP】スウェーデンで7月末、自宅アパートのキッチンで原子炉を作ろうと試みた31歳のスウェーデン人男性が、警察に一時拘束された。4日、AFPの取材に応じたこの男性は、原子炉作りは「ただの遊び」だったと語った。
スウェーデン南西部スコーネ地方エンゲルホルム(Aengelholm)在住のリカルド・ハンドル(Richard Handl)氏(31)は、5月に「リチャードの原子炉(Richard's Reactor)」と題した英語ブログを立ち上げ、自宅のキッチンを使った「原子炉製造計画」の進行状況を写真入りで紹介していた。
この計画についてハンドル氏はAFPに、「日頃から核物理学や粒子物理学に興味を持っていた」と述べ、趣味として始めたもので悪意はなかったと説明した。「電力を得るためではなく、家で核分裂を起こせるかどうかを試すために、実際に稼働する原子炉を完成させる」つもりだったという。
ハンドル氏は、行おうとしている実験が法に抵触しないかどうかを確認するため、スウェーデン放射線安全庁あてに、ブログのアドレスを添付したメールを送った。「こんにちは、核物理学や粒子物理学に深い関心を持っている者です。趣味で、ごく原始的な原子炉を作りたいと思い、基本材料を集めました。私の計画はこちらでご覧いただけます。こういう計画が違法でないかどうか教えてください」
ここで突然、原子炉計画は終わりを迎えた。メールを送った2日後、「警察と放射線安全庁が一緒に僕のフラットにやって来た」(ハンドル氏)からだ。
ハンドル氏はブログで、次のように説明している。「両手を挙げてアパートの建物の外に出るよう警官に命じられた。すると3人の男性がガイガーカウンターを手に近づいてきて、検査された」。最終的にハンドル氏は解放されたが、1時間半に渡って尋問されたという。
放射線安全庁に問い合わせたところ、7月20日に個人宅を捜査し、そこにあった「原子炉建設」用の物質や装備一式を押収したとの答えが返ってきた。建物周辺で高レベルの放射能は検出されず、近所の住民も放射線を浴びた心配はないという。
ハンドル氏はブログに「それでも僕はまだ放射線安全法違反の容疑をかけられている。だから、このプロジェクトは中止するよ!」と、残念そうに書き込んでいる。
【参考】ハンドル氏のブログ(英語)
スウェーデン南西部スコーネ地方エンゲルホルム(Aengelholm)在住のリカルド・ハンドル(Richard Handl)氏(31)は、5月に「リチャードの原子炉(Richard's Reactor)」と題した英語ブログを立ち上げ、自宅のキッチンを使った「原子炉製造計画」の進行状況を写真入りで紹介していた。
この計画についてハンドル氏はAFPに、「日頃から核物理学や粒子物理学に興味を持っていた」と述べ、趣味として始めたもので悪意はなかったと説明した。「電力を得るためではなく、家で核分裂を起こせるかどうかを試すために、実際に稼働する原子炉を完成させる」つもりだったという。
ハンドル氏は、行おうとしている実験が法に抵触しないかどうかを確認するため、スウェーデン放射線安全庁あてに、ブログのアドレスを添付したメールを送った。「こんにちは、核物理学や粒子物理学に深い関心を持っている者です。趣味で、ごく原始的な原子炉を作りたいと思い、基本材料を集めました。私の計画はこちらでご覧いただけます。こういう計画が違法でないかどうか教えてください」
ここで突然、原子炉計画は終わりを迎えた。メールを送った2日後、「警察と放射線安全庁が一緒に僕のフラットにやって来た」(ハンドル氏)からだ。
ハンドル氏はブログで、次のように説明している。「両手を挙げてアパートの建物の外に出るよう警官に命じられた。すると3人の男性がガイガーカウンターを手に近づいてきて、検査された」。最終的にハンドル氏は解放されたが、1時間半に渡って尋問されたという。
放射線安全庁に問い合わせたところ、7月20日に個人宅を捜査し、そこにあった「原子炉建設」用の物質や装備一式を押収したとの答えが返ってきた。建物周辺で高レベルの放射能は検出されず、近所の住民も放射線を浴びた心配はないという。
ハンドル氏はブログに「それでも僕はまだ放射線安全法違反の容疑をかけられている。だから、このプロジェクトは中止するよ!」と、残念そうに書き込んでいる。
【参考】ハンドル氏のブログ(英語)