英電話盗聴スキャンダル、新たな被害者が浮上
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【7月29日 AFP】廃刊となった英日曜大衆紙「ニューズ・オブ・ザ・ワールド(News of the World)」の電話盗聴スキャンダルで28日、既に盗聴対象となっていたことが分かっていた誘拐殺害事件の被害者少女とは別の少女の母親も、携帯電話を盗聴されていた可能性が浮上した。
2000年に殺害されたサラ・ペイン(Sarah Payne)ちゃん(当時8)の母親セーラ・ペイン(Sara Payne)さんが、自分の携帯電話メッセージも盗聴されていた可能性があると警察から聞かされたことを明らかにした。
盗聴などの容疑で先週逮捕されたレベッカ・ブルックス(Rebekah Brooks)容疑者はニューズ・オブ・ザ・ワールドの編集長だった2000~2003年、セーラさんとともに、子どもを性犯罪から守るため児童保護法の強化を求めるキャンペーンを紙面で展開した。
同紙はこの11年間、セーラさんに携帯電話を提供していた。セーラさんは「徹底的に打ちのめされた」と語った。一方のブルックス容疑者は、セーラさんは親友なので、この「忌まわしい」知らせに「非常に動揺している」との声明を出した。
■調査委員会も始動
28日にはデービッド・キャメロン(David Cameron)首相が設置を命じていた一連の電話盗聴事件の調査委員会がロンドン(London)で正式に始動した。調査委員長を務めるブライアン・リーブソン(Brian Leveson)判事は、メディアの倫理や報道の規制の問題などから調査を始め、その後メディアと警察・政治家の関係なども調べていくと述べた。
キャメロン首相は12か月以内に最初の報告書を提出するよう求めているが、リーブソン氏はその期日を守るのは難しいとの見解を示した。(c)AFP/Danny Kemp
2000年に殺害されたサラ・ペイン(Sarah Payne)ちゃん(当時8)の母親セーラ・ペイン(Sara Payne)さんが、自分の携帯電話メッセージも盗聴されていた可能性があると警察から聞かされたことを明らかにした。
盗聴などの容疑で先週逮捕されたレベッカ・ブルックス(Rebekah Brooks)容疑者はニューズ・オブ・ザ・ワールドの編集長だった2000~2003年、セーラさんとともに、子どもを性犯罪から守るため児童保護法の強化を求めるキャンペーンを紙面で展開した。
同紙はこの11年間、セーラさんに携帯電話を提供していた。セーラさんは「徹底的に打ちのめされた」と語った。一方のブルックス容疑者は、セーラさんは親友なので、この「忌まわしい」知らせに「非常に動揺している」との声明を出した。
■調査委員会も始動
28日にはデービッド・キャメロン(David Cameron)首相が設置を命じていた一連の電話盗聴事件の調査委員会がロンドン(London)で正式に始動した。調査委員長を務めるブライアン・リーブソン(Brian Leveson)判事は、メディアの倫理や報道の規制の問題などから調査を始め、その後メディアと警察・政治家の関係なども調べていくと述べた。
キャメロン首相は12か月以内に最初の報告書を提出するよう求めているが、リーブソン氏はその期日を守るのは難しいとの見解を示した。(c)AFP/Danny Kemp