【7月28日 AFP】ノルウェーのイエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)首相は27日、76人が犠牲となった爆破・銃乱射事件への警察の対応などを検証する独立調査委員会を設置すると発表した。

 警察に対しては、ウトヤ(Utoeya)島の銃乱射事件への対応が遅かったとして非難が集中している。警察はこれまで、支援要請を受けてからウトヤ島到着までに1時間を要したことを明らかにした上で、その原因を「ヘリコプターの融通がきかなかったため」と説明していた。ところが警察は27日までに、「現場に急行する警察のボートがエンジントラブルを起こしたため、民間のボート2隻を利用しなければならなかった」という新事実を公表。警察への批判は高まるばかりだ。

 そんな中、アンネシュ・ベーリング・ブレイビク(Anders Behring Breivik)容疑者を拘束した警察部隊の指揮官は、記者団に対し、部下の働きは称賛に値すると述べた。「彼らは極めて有能で、素晴らしい勇気を見せてくれた」

 別の警官は、エンジントラブルを起こした自分たちのボートを使わず民間のボートを借りたことで、到着時間が「10分短縮された」と強調した。(c)AFP/Charles Onians