【7月27日 AFP】ノルウェーで76人が死亡した爆破・銃乱射事件で、アンネシュ・ベーリング・ブレイビク(Anders Behring Breivik)容疑者(32)の弁護人は26日、同容疑者が精神障害者の可能性があるとして、精神鑑定が行われることを明らかにした。

「この事件すべてが、彼が精神障害者であることを示している」と、弁護人のGeir Lippestad氏は記者団に語った。「彼は自分が戦争のただ中にいると信じている。戦争においてはあのような行為が可能で、罪を認める必要もないと考えている」「この戦争は60年間続き、最後には勝利すると確信している」

 記者団から「精神障害者の裁定が下されるのか」との質問が飛ぶと、Lippestad氏は「彼を有罪にするのは不可能だ」と答えた。

 こうした発言は、担当弁護人として容疑者の無罪を勝ち取るための布石を打ったともとれる。同氏は、「彼は現実に対し、極めて、極めて説明が難しい見方を持っている」と続けた。

 同氏によると、容疑者は犯行前、自分を「強く、有能にし、頭脳を明晰に保つために」何らかのドラッグを服用した。

「彼は(オスロの政府庁舎付近での)爆破と(ウトヤ島での)銃乱射のあとに、自分が殺されると思っていた。予備審問中に殺害されるとも思っていた」「だが実際は(殺されず)、自分自身の目標が達成されたことに彼自身少々驚いている」

 ブレイビク容疑者は犯行前、ネット上に1500ページ以上に及ぶ「宣言」を公開していた。犯行の動機については、「反イスラム革命をもたらしたかった」と説明している。

 当局は同日、容疑者を「人道に対する罪」で起訴する可能性を示唆した。国内ではウトヤ島での銃乱射事件への対応が遅かったとして警察に非難が集中しており、政府が警察の擁護に躍起になっている。(c)AFP/Charles Onians