【7月21日 AFP】デービッド・キャメロン(David Cameron)英首相は20日、下院議会で、英日曜大衆紙「ニューズ・オブ・ザ・ワールド(News of the World)」の盗聴事件に絡み逮捕された同紙の元編集長で、前首相官邸報道局長のアンディ・コールソン(Andy Coulson)容疑者に関し、現在起きていることが予測できていれば起用はしなかったと弁明した。

 コールソン容疑者は、電話盗聴問題で同紙の社員2人が実刑判決を受けた2007年に編集長を辞任。報道局長に起用されたのはそれから間もない時期だった。キャメロン首相は野党からの酷評に対し、当時のコールソン起用の判断に問題はなかったと主張していた。同容疑者は今年1月に報道局長を辞任している。

 キャメロン首相は深刻化する盗聴問題に対処するため、アフリカ諸国歴訪の日程を短縮し、19日に帰国。首相は、コールソン容疑者が有罪と確定するまでは、潔白な人に対して古いタイプの考えを堅持すると説明し、同容疑者との関係を絶つことを拒んだ。その一方で、同容疑者にうそをつかれていたことが判明した場合は、自分は深く謝罪することになるだろうと述べた。(c)AFP/Sam Reeves

【関連記事】英大衆紙の盗聴疑惑、キャメロン首相の元主任報道官を逮捕