【7月12日 AFP】米俳優のライアン・オニール(Ryan O'Neal)さんが、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)の作品の引渡しを求める米テキサス大学(University of Texas)オースティン校から訴えられている。この作品は、がんのため死去した、オニールさんのパートナーで女優のファラ・フォーセット(Farrah Fawcett)さんがモデルになっている。

 テキサス大は、フォーセットさんがウォーホルの版画を含む芸術作品を母校である同大に寄贈するとの遺言を残していたと主張。ウォーホル作品の引き渡し、もしくは同作品の金銭的価値と同等の損害賠償を求めて8日、オニールさんをロサンゼルス地裁に提訴した。あるメディアによると、同作品の市場価格は3000万ドル(約24億円)は下らないという。

 これに対し、オニールさんは「ばかげている」とテキサス大の訴えを一蹴。広報担当者を通じて、「テキサス大は、私がこの版画を所有していることを、1年以上も前から知っていたはずだ」とのコメントを発表。さらに、オニールさんとウォーホルとの交友関係は、オニールさんがフォーセットさんと知り合う10年も前から続いていたものだと説明した。

 オニールさんがフォーセットさんを紹介し、ウォーホルが彼女の肖像画を2点作ることを思い立ち、1つをフォーセットさんに、もう1つをオニールさんに贈ったという。
 
 1970年代に放送された人気テレビシリーズ『チャーリーズ・エンジェル(Charlie's Angels)』で一世を風靡(ふうび)したフォーセットさんは、長い闘病生活の末、2009年6月に62歳で死去した。(c)AFP

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