英大衆紙の盗聴疑惑、キャメロン首相の元主任報道官を逮捕
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【7月8日 AFP】英ロンドン警視庁は8日、英日曜大衆紙「ニューズ・オブ・ザ・ワールド(News of the World)」の電話盗聴スキャンダルに関連して、今年1月までデービッド・キャメロン(David Cameron)首相の主任報道官を務めていたアンディ・クルソン(Andy Coulson)元同紙編集長(43)を汚職と電話盗聴の疑いで逮捕したと発表した。
これに先だってキャメロン首相は同日、緊急記者会見を行い、同紙の盗聴疑惑について徹底した調査を行うことを約束するとともに、クルソン容疑者を主任報道官に抜擢した「全責任はわたしにある」と述べた。
クルソン容疑者は2007年、ニューズ紙の王室担当記者と私立探偵が盗聴容疑で実刑判決を受けた責任を取って編集長職を辞任。その数か月後、2010年の総選挙に向けたキャメロン首相の主任報道官に抜擢された。しかし今年1月、警察がニューズ紙の盗聴疑惑について再捜査を開始するのとほぼ時を同じくして報道官を辞任していた。
今回の盗聴疑惑では、ニューズ紙が雇った私立探偵が誘拐・殺害された10代の少女や戦死した英兵の家族、2005年のロンドン同時テロ被害者の家族らの電話を盗聴していたとされる。疑惑がもたれている盗聴の多くは、クルソン容疑者が編集長を務めていた時期に行われている。クルソン容疑者自身は、盗聴への関与を否定している。
キャメロン首相は会見で、抜擢について「第2のチャンスを与えようと思った。誰も彼(クルソン容疑者)の仕事のやり方についてわたしに懸念を伝えてはこなかった」「彼を抜擢したのはわたしの判断で、責任はすべてわたしにある」などと説明。その上で、警察の過去の捜査の問題点や、ニューズ紙の取材の実情、他紙でも盗聴が行われていないかなど、「英国の報道機関における文化、慣行、倫理に至るまで」徹底した調査を行うことを誓った。(c)AFP
【関連記事】メディア王マードック氏傘下の英大衆紙、廃刊に 盗聴問題受け
これに先だってキャメロン首相は同日、緊急記者会見を行い、同紙の盗聴疑惑について徹底した調査を行うことを約束するとともに、クルソン容疑者を主任報道官に抜擢した「全責任はわたしにある」と述べた。
クルソン容疑者は2007年、ニューズ紙の王室担当記者と私立探偵が盗聴容疑で実刑判決を受けた責任を取って編集長職を辞任。その数か月後、2010年の総選挙に向けたキャメロン首相の主任報道官に抜擢された。しかし今年1月、警察がニューズ紙の盗聴疑惑について再捜査を開始するのとほぼ時を同じくして報道官を辞任していた。
今回の盗聴疑惑では、ニューズ紙が雇った私立探偵が誘拐・殺害された10代の少女や戦死した英兵の家族、2005年のロンドン同時テロ被害者の家族らの電話を盗聴していたとされる。疑惑がもたれている盗聴の多くは、クルソン容疑者が編集長を務めていた時期に行われている。クルソン容疑者自身は、盗聴への関与を否定している。
キャメロン首相は会見で、抜擢について「第2のチャンスを与えようと思った。誰も彼(クルソン容疑者)の仕事のやり方についてわたしに懸念を伝えてはこなかった」「彼を抜擢したのはわたしの判断で、責任はすべてわたしにある」などと説明。その上で、警察の過去の捜査の問題点や、ニューズ紙の取材の実情、他紙でも盗聴が行われていないかなど、「英国の報道機関における文化、慣行、倫理に至るまで」徹底した調査を行うことを誓った。(c)AFP
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