ストロスカーン被告、今度は仏人女性が暴行未遂で告訴
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【7月6日 AFP】米ニューヨーク(New York)でホテルの女性従業員への性的暴行罪などで起訴された国際通貨基金(IMF)前専務理事のドミニク・ストロスカーン(Dominique Strauss-Kahn)被告(62)を、今度は仏人女性が、8年前に被告から性的暴行を受けそうになったとして仏検察当局に告訴した。
女性は、フランス人女性ジャーナリストで作家のトリスタン・バノン(Tristane Banon)氏(32)で、2003年にストロスカーン被告にジーンズやブラジャーを脱がされ乱暴されそうになったと主張。現在、検察が刑事裁判に向けた捜査の可否を判断するため、告訴内容を審理している。
これまでもストロスカーン被告を「発情したチンパンジー」と批判してきたバノン氏だが、当時は大物政治家であるストロスカーン被告を訴えても勝ち目はないと周囲に説得され、告訴をあきらめていたという。
ストロスカーン被告は、ニューヨークの事件については、検察が被害者女性の供述が信用性に欠けると判断したことから自宅軟禁を解かれたばかりだが、バノン氏は、仏週刊誌「レクスプレス(L'Express)」電子版に対し、軟禁を解かれたストロスカーン被告が高級レストランで友人らと食事をしている光景を目にして、「気分が悪くなった」と語っている。
一方、ニューヨークの事件で、ストロスカーン被告を訴えたギニア出身のホテル女性従業員の弁護士は、女性がニューヨークの高級ホテル、ソフィテル(Sofitel)で宿泊客を相手に売春を行っていたと報じた米紙ニューヨーク・ポスト(New York Post)を訴えたことを明らかにした。(c)AFP/Roland Lloyd Parry