【7月4日 AFP】2007年に千葉県市川市で英国人英会話講師リンゼイ・アン・ホーカー(Lindsay Ann Hawker)さん(当時22)の遺体が発見された事件で、殺人と強姦(ごうかん)致死の罪などで起訴された市橋達也(Tatsuya Ichihashi)被告(32)の裁判員裁判が4日午後、千葉地裁で始まった。

 罪状認否で、市橋被告は殺意は否認したが、リンゼイさんの死に対しては責任があると認めた。

 英国から来日しているリンゼイさんの両親と姉妹も裁判を傍聴し、検察側の証人として証言する予定となっている。

 リンゼイさんは2007年、生徒の1人だった市橋被告の自宅マンションのベランダにあったバスタブから遺体で発見された。市橋被告は殺人や強姦(ごうかん)致死の罪に問われているが、弁護側はリンゼイさんの死は偶発的なものだったとして殺意を否認している。

 市橋被告は、2009年11月に大阪で逮捕されるまで、2年半にわたって逃亡生活を続けていた。その間、捜査の手を逃れるために数回の整形手術を受けている。

 殺意の有無が裁判の争点となる見込みで、判決言い渡しは21日に行われる。有罪となれば死刑が言い渡される可能性もある。(c)AFP