【6月20日 AFP】サッカーのU-17(17歳以下)ワールドカップ(W杯)メキシコ大会が開幕したメキシコで19日夜~20日、武装集団の襲撃により少なくとも22人が死亡した。うち1つの襲撃事件は、18日に日本対ジャマイカ戦とフランス対アルゼンチン戦が行われた北東部モンテレイ(Monterrey)で起きた。

 ヌエボレオン(Nuevo Leon)州捜査当局によると、19日夜のモンテレイ市内のバー襲撃事件では、押し入ってきた武装した男らが「処刑」と称して3人を射殺し、警備員1人を拉致、バーにいた数人が負傷した。この警備員は後に遺体で発見された。

 メキシコ第三の都市モンテレイは、工業が盛んで外国企業も多い。麻薬抗争が激化するメキシコでも最近まで比較的治安の良い都市とされていた。

 一方、隣接するチワワ(Chihuahua)州グアダルーペ(Guadalupe)では20日朝、18歳~25歳の4人が自宅前で、車で現れた武装グループに射殺される事件が起きている。

 麻薬抗争絡みの暴力事件が後を絶たないメキシコでは、フェリペ・カルデロン(Felipe Calderon)大統領が2006年に麻薬組織の撲滅に軍を投入して以来、3万7000人が死亡していいる。(c)AFP