【6月19日 AFP】インドの司法当局は18日、インド最高齢の108歳の男性受刑者が、人道的な理由で17日に釈放されたと明らかにした。

 釈放されたのはヒンズー教聖職者のブリジ・ビハリ・パンディ(Brij Bihari Pandey)受刑者。インド北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州のゴラクプル(Gorakhpur)刑務所に収監されていた。

 刑務所関係者によると、「インド刑務所史上最高齢の受刑者」に医療を提供することが困難になったため、裁判所に釈放申請書を出したところ受理されたという。

 この受刑者は、ヒンズー教組織の継承問題がこじれて84歳の時に親族ら15人と共謀して4人を殺害した罪で、2009年に有罪判決を受けて刑務所に収監された。しかし同受刑者は体が弱かったため頻繁に病院に搬送され、ほとんど寝たきりの状態だった。

 釈放された17日、同受刑者は他の受刑者と抱擁を交わし、仲間の受刑者から花飾りを渡されると、笑顔で「神は偉大だ。ありがとう」と言って刑務所を後にしたという。(c)AFP