【6月17日 AFP】(写真追加)カナダ・バンクーバー(Vancouver)で15日夜、プロアイスホッケーリーグNHLの決勝戦で地元チームが敗北したことに腹を立てたファンらが暴徒化し、放火したり警察と衝突するなどして、負傷者・逮捕者が数百人に上る騒ぎとなった。

 16日になって市内は落ち着きを取り戻し、ボランティアが片付けを始めたものの、路上には割れたガラスが散乱し、多くの店舗は閉まったまま。通常は物静かな街で起きた暴動に市民はショックを隠せずにいる。

 暴動は15日夜、市内で行われた10-11NHLスタンレーカップ決勝で、地元バンクーバー・カナックス(Vancouver Canucks)がボストン・ブルーインズ(Boston Bruins)に0-4で敗北し、18年ぶりにカナダに優勝カップをもたらす夢がついえたことがきっかけで発生した。一部のファンらが市内で車十数台に放火したほか、商店で略奪をはたらき、機動隊が催涙弾で応酬する騒ぎが数時間にわたって続いた。

 病院関係者によると、少なくとも12人が刃物で刺されたほか、転んだり頭を打つなど130人以上が負傷。また、警察によると暴徒にかまれるなどして警官9人が負傷、100人以上が逮捕された。(c)AFP/Deborah Jones

【動画】炎が上がる車両(YouTube/AFPBB News公式チャンネル)