【6月15日 AFP】イラク中部ディヤラ州(Diyala)バクバ(Baquba)の州庁舎付近で14日、爆弾が仕掛けられた車2台が爆発し、複数の自爆攻撃が行われたあと、武装集団が庁舎に押し入った。自爆攻撃で7人が死亡したほか、数十人が負傷した。

 武装集団は人質をとって立てこもり、治安部隊との激しい銃撃戦になったが、米軍の支援を受けた治安部隊が約3時間後に庁舎を制圧した。

 AFP記者によると、庁舎にはイラクの警官や兵士が多数配備され、軍用ヘリが上空から制圧に参加した。

 この事件は、今年末に駐留米軍の全面撤退を控え、イラクの治安維持能力に改めて疑問を投げかけるものとなった。

 3月には、同国中部ティクリート(Tikrit)で今回と同様の手口で州庁舎が襲撃され、58人が死亡する事件が起きている。のちに国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)が犯行声明を出している。(c)AFP/Ali al-Tuwaijri