【6月14日 AFP】中国南部・広東(Guangdong)省広州(Guangzhou)郊外の新塘(Xintang)で10日に発生した暴動は週末も続き、一時は1000人以上が武装警官らと衝突し、25人が逮捕された。地元住民らの話によると、暴動は13日朝には収まったもよう。

 香港の英字紙スタンダード(The Standard)などによると、暴動3日目となる12日には、新塘の目抜き通りに数百人が集まって抗議デモを行った。現地には1000人以上の武装警官と戦車が配備され、催涙ガスなどを使ってデモの解散を図ったが、デモ隊の一部がガラスびんやれんがを投げつけるなどして応酬した。デモ参加者の数は一時1000人以上に膨れ上がり、逮捕者は25人にのぼったという。

 同紙によると、暴動のきっかけは、新塘で露店を営む男性が警察による取り締まりの際に殴打されて死亡したとのうわさがネット上で流れたことだったという。妊娠中の妻も警官から暴力を振るわれたとされた。

 だが、男性は12日朝に記者会見を開き、妻もおなかの中の子どもも無事だと話していた。(c)AFP