【6月13日 AFP】犠牲者が後を絶たないメキシコの麻薬抗争に抗議するデモ行進を続ける「癒やしのキャラバン(Caravan of Comfort)」が11日、国境を越えて最終目的地の米テキサス(Texas)州エルパソ(El Paso)に入った。

 キャラバンを率いるのはメキシコの詩人、ハビエル・シシリア(Javier Sicilia)氏だ。息子がメキシコ南部クエルナバカ(Cuernavaca)の近くで拷問の末に殺害されたことでこの運動の顔になったシシリア氏は、米国も麻薬抗争の解決に力を貸すよう訴えた。

 クエルナバカを出発したキャラバンは、麻薬抗争が最も激しいメキシコ北部を含む約3000キロをバスで移動してエルパソに到着した。エルパソでは、米各団体のメンバーや移民ら数百人が米国とメキシコの国旗を手にキャラバンを歓迎した。(c)AFP