【6月3日 AFP】米カリフォルニア(California)州で1991年に当時11歳だったジェイシー・リー・ドゥガード(Jaycee Lee Dugard)さんを誘拐し、18年間監禁していたフィリップ・ガリドー(Phillip Garrido)被告に2日、禁錮431年、事実上の終身刑が言い渡された。

 妻のナンシー・ガリドー(Nancy Garrido)被告には禁錮36年から終身刑が言い渡された。2人は異議申し立てを行わなかったため、即日収監された。

 両被告は前年10月、誘拐関連3件、性的暴行関連6件、児童わいせつ関連7件のほか、不法監禁罪と児童ポルノ所持罪の計18の罪で起訴された。今年4月には司法取引に応じ、2人とも誘拐や性的暴行などで有罪を認めた。フィリップ被告は監禁したドゥガードさんに性的暴行を繰り返し、2人の子供を産ませていた。

■法廷で読み上げられた手紙

 法廷では、ドゥガードさんの母親が、娘が書いたという次のような手紙を読み上げた。

「フィリップ、わたしはあなたの慰み者にされた。あなたがわたしに強いた倒錯した性のおかげで、わたしは18年間、毎日、毎秒をのろい続けた」

「あの年月を思い起こすたび、わたしと家族の人生を奪い去ったあなたたちに怒りを覚える。ありがたいことに、今では元気にやっている。もう悪夢の中にはいない」

「あなた方の行為を許してくれる神は、宇宙のどこを見回してもいない」(c)AFP/Hermione Gee

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