【6月1日 AFP】ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦時のセルビア人武装勢力の司令官、ラトコ・ムラディッチ(Ratko Mladic)被告(69)の身柄が5月31日、オランダ・ハーグ(Hague)の国連(UN)旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(International Criminal Tribunal for the former YugoslaviaICTY)に引き渡された。同法廷が明らかにした。

 被告は、16年間の逃亡の末、前月26日に拘束された。「大セルビア」主義を掲げ、ボスニアの大半地域からイスラム教徒を「せん滅または永久排除」する目的で、スレブレニツァ(Srebrenica)での大量虐殺、サラエボ包囲を指揮したとして、大虐殺や戦争犯罪、人道に対する罪で起訴されている。(c)AFP/Jan Hennop

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