【5月17日 AFP】ニューヨーク(New York)でホテルの女性従業員に対する性的暴行と強姦未遂などの容疑で逮捕された国際通貨基金(IMF)の専務理事、ドミニク・ストロスカーン(Dominique Strauss-Kahn)容疑者が16日、罪状認否手続きのため市内の裁判所に初出廷し、無罪を主張した。
 
 容疑者は、保釈金100万ドル(約8100万円)のほか、渡航関連書類一切を預けて市内の娘の自宅に滞在することを条件に保釈を申請したが、裁判官は保釈を認めなかった。次回の出廷は20日の予定。

■IMF、容疑者の地位には触れず

 事件を受けてIMFは同日、理事会で対応を協議したが、「事態の推移を見守っている」とする声明を発表しただけで、ストロスカーン容疑者の地位に関しては触れなかった。

 IMFで手腕を発揮してきたストロスカーン容疑者は、事件前までは、来年のフランス大統領選でニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領の再選を阻める最も有力な人物と目されてきた。

■仏女性も性的暴行で告訴を検討

 また、別のフランス人女性(31)が、02年に性的暴行を受けたとしてストロスカーン容疑者を告訴すると話している。この女性は07年、テレビで暴行について暴露したが、正式に告訴はしていなかった。(c)AFP/Sebastian Smith

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