【4月19日 AFP】カナダの警察は18日、中国人女子学生(23)の遺体が見つかった事件の容疑者が、被害者が使っていたウェブカメラで撮影されていた可能性があると発表した。

 この女性の遺体は、現地時間15日朝、トロント(Toronto)のヨーク大学(York University)近くのアパートの地下室で警察によって発見された。この女性は同日未明、ウェブカメラを取り付けたノートパソコンで、中国・北京(Beijing)にいた人と通話していた。

 通話の相手が警察に証言したところによると、午前1時ごろドアをノックする音が聞こえ、筋肉質で茶色の髪をした20代とみられる男性が、被害者の女性に携帯電話を貸してほしいと頼みに来たという。

 すると突然小競り合いになり、北京からもその一部は見えたものの、ほとんどはカメラに写らなかった。その後男性はノートパソコンの電源を切ったという。このノートパソコンはまだ見つかっていない。

 カナダの公共放送CBCによると、犠牲者の母親から連絡を受けた在トロント中国領事館が現地当局に通報して事件が発覚した。

 警察によると、遺体には死因を示すような大きな傷はないが、遺体の下半身は衣服を身につけていない状態だった。今週、検視が行われる予定になっている。(c)AFP