【4月12日 AFP】韓国警察は12日、南西部の金堤(Gimje)市のニンニク畑から現金110億ウォン(約8億4000万円)を発見し、押収したと発表した。テレビは畑から蓋が閉まらないほど札束が入ったコンテナが次々に発掘される映像を伝えた。

 報道によると、この現金はインターネットの違法賭博サイトを運営していた2人の兄弟が稼いだもので、警察の捜査の手が迫っていると知って、イ(Lee)という名の義理の兄弟に隠すよう頼んだものだった。賭博サイトを運営していた兄弟のうち1人は服役中で、1人はまだ逃走している。警察は12日までにイ容疑者の逮捕状も請求した。

 金を預かったイ容疑者はニンニク畑を買い、早朝、農作業をしているふりをして現金を埋めたが、後に約4億ウォン(約3000万円)を掘り出し、頼んだ兄弟2人に断りなく使い込んだ。しかし服役していた男の出所が近づいたため、イ容疑者は、現金がなくなったことを畑で掘削作業を行っていた業者のせいにしようとした。ところが業者のほうが先に残りの現金を見つけ、警察に届け出た。

 韓国では海外を拠点とする賭博サイトを使った違法賭博が流行しており、同国のメディアは今回の事件で取り締まりを強化する必要性が改めて浮き彫りになったと報じている。(c)AFP