【4月9日 AFP】グルジアと隣国のアルメニアで3月28日、ほぼ全域でインターネットにアクセスできなくなる障害が発生したが、この原因だとされるグルジアの75歳の女性が起訴された。

 グルジア内務省によると、ハヤスタン・シャカリアン(Hayastan Shakarian)被告(75)は、鉄くずを探している際に、グルジアとアルメニアを横断するインターネットの光ファイバーケーブルを切断した。その結果、両国のネット回線の大部分が、12時間近くにわたってアクセス不能となった。

 シャカリアン被告は首都トビリシ(Tbilisi)から15キロ離れた貧しいアルマジ(Armazi)村に暮らしている。

 8日、AFPの取材に応じたシャカリアン被告は、涙ながらに無罪を主張し、「インターネット」などというものを聞いたこともないと訴えた。

「わたしはケーブルを切断していません。この体でそんなこと無理よ」と、シャカリアン被告は涙をこぼしながら主張した。「そもそもインターネットがなんなのか、まるでわからない」

 シャカリアン被告の息子、セルゴさんも母の無実を主張した。「母は無実です。いつも泣いていて、恐れおののいています」

 一方、グルジア内務省によると、シャカリアン被告はすでに光ファイバーケーブルを切断したことを自供しているという。

 シャカリアン被告は器物損壊罪で起訴されており、有罪となれば最高で禁錮3年が言い渡される。(c)AFP/Irakli Metreveli