【3月28日 AFP】中国・上海(Shanghai)の韓国総領事館の外交官らが、韓国人の夫を持つ中国人女性(33)と不適切な関係を結び、その見返りに機密情報を流出したり査証(ビザ)発給で便宜をはかったとされる事件について、韓国政府は25日、関与した外交官10人を懲戒処分にすると発表した。

 韓国・国務総理室によると、女性は、韓国で働く中国人のためにビザをあっせんする役割を担っていた。

 また、総領事館には雇用されていなかったが、韓国からの訪問者と中国政府高官との会合を設定していたとの報道もある。

 国務総理室は声明で、「(外交官らが)女性をパイプ役として利用していたところ、公式文書が漏えいし、また一部領事が女性と不適切な関係を持った」と説明し、「外交官の規律の弛緩がこの事件を起こした。関与した者の懲戒と、海外公館の制度改善が必要だ」と述べた。懲戒はまだ行われていない。

 漏えいした機密情報には、韓国の与党政治家や要人の携帯電話番号などが含まれていた。(c)AFP

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