【3月21日 AFP】リビア東部トブルク(Tobruk)で取材をしていたフランス通信(AFP)の記者ら3人の行方が、18日から分からなくなっている。

 AFPパリ本社のデイブ・クラーク(Dave Clark)記者(38)、同ナイロビ支局カメラマンのロベルト・シュミット(Roberto Schmidt)氏(45)は18日夜、Eメールで、トブルクから35キロ離れた地点に反体制派と避難民らの取材で向かうと連絡してきたのを最後に、音信が途絶えている。

 2人に同行していたデジタル画像配信社ゲッティイメージズ(Getty Images)のカメラマン、ジョー・レードル(Joe Raedle)氏の行方も不明。

 クラーク記者は今月8日、シュミット氏は前月28日にリビア入りし、取材を行っていた。

 リビアでは前月15日に最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐への抗議デモが発生して以来、取材中の外国人記者が体制側に身柄を拘束される事例が多発している。前週15日には米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)の記者4人が行方不明となったが、その後リビア当局が4人を拘束したことを明らかにした。

 また、カタールの衛星テレビ局アルジャジーラ(Al-Jazeera)は19日、同社の外国人記者を含む4人が拘束されたと発表。また12日には同社カメラマン1人が待ち伏せ攻撃で死亡している。(c)AFP

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