【2月22日 AFP】ジンバブエ警察当局は19日、エジプトの反政府デモを研究する会合に参加していた47人を拘束した。弁護人が21日明らかにした。

 弁護人のローズ・ハンジ(Rose Hanzi)氏によると、47人は、ホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)大統領を退陣に追い込んだエジプトの反政府デモおよびデモが他国に波及する可能性に関し、会合で議論していたところ、警察に拘束された。

 47人の中には、モーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)首相率いる野党・民主変革運動(Movement for Democratic ChangeMDC)の元国会議員で大学講師のMunyaradzi Gwisai氏も含まれていた。だが、たまたま会場を通りかかった人なども拘束されたという。

 地元紙によると、警察は、会合で使用されていたビデオプロジェクター、ラップトップパソコン、DVD 2枚も押収した。会合には「エジプトとチュニジアにおける反乱:ジンバブエとアフリカが学ぶべきこととは?」のタイトルが付けられており、ビデオにはエジプトとチュニジアでのデモとムバラク、ジン・アビディン・ベンアリ(Zine El Abidine Ben Ali)両大統領の退陣の経緯などが収められていた。

 なお、47人は首都ハラレ(Harare)の警察に身柄を拘束されているが、まだ1人も正式に起訴されていない。警察は、非合法な手段で政府の転覆を図った罪で起訴される可能性を示唆しているという。(c)AFP