【2月18日 AFP】前月エジプト・カイロ(Cairo)の反政府デモに乗じてエジプト考古学博物館(Egyptian Museum)から盗まれていたアクエンアテン(Akhenaton)像が発見された。エジプト考古最高評議会(Egyptian Supreme Council of Antiquities)のザヒ・ハワス(Zahi Hawass)事務局長が17日明らかにした。

 同博物館からは多数の収蔵品が略奪され、この中には大変貴重なツタンカーメン(Tutankhamen)像やアクエンアテン像も含まれていた。 
 
 ハワス氏によると、カイロのタハリール広場(Tahrir Square)でのデモに参加した16歳の少年が広場のごみ箱の近くでアクエンアテン像を拾い、家に持ち帰った。だが、カイロ・アメリカ大(American University in Cairo)の教授でもある少年のおじがこの像の正体を知り、関係当局に返却したのだという。

 アクエンアテン像は修復後、博物館の展示室に戻される予定だ。

 アクエンアテンはエジプト第18王朝の王。昨年DNA鑑定が行われ、ツタンカーメンの父親であることが判明している。(c)AFP

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