【2月17日 AFP】米カリフォルニア(California)州サンマテオ(San Mateo)の住宅街で、3年間に計600点以上の品を盗んだ窃盗犯の正体は、1匹のネコだった――。米メディアが16日、暗視カメラの映像で判明したと伝えた。

 動物専門チャンネル「アニマルプラネット(Animal Planet)」の暗視カメラがその姿をとらえたのは、サンマテオに暮らすネコの「ダスティ(Dusty)」。飼い主のジャン・チューさんは地元のABCテレビの取材に「タオルに手袋、靴、靴下、子どものおもちゃ」などと、ダスティが家に持ち帰ってきた「戦利品」を列挙した。

 ビデオ映像には、風呂用スポンジやおもちゃの恐竜、さらにはビキニの上だけなどをくわえて通りを歩くダスティが映っていた。ある時は盗んだ服が大きすぎ、運びながらひきずった服の上に後ろ足が乗ってしまい、立ち往生するダスティの姿もあった。

 被害に遭ったある一家の5歳になる女の子は「あのネコはうちのママの水着まで取って行ったのよ」と証言した。ちなみにダスティはオスである。

 ダスティの手口の数々は、今週放送されたアニマルプラネットで明らかにされた。追跡の結果「犯行」が暴露されると、近所の人たちはダスティのことを名前で呼ばずに「泥棒ネコ」と呼び始めたという。(c)AFP