父親が双子の娘を誘拐して自殺、子どもたちの安否不明
このニュースをシェア
【2月10日 AFP】スイスで、別居中の妻の自宅から夫が双子の娘を誘拐し逃走し、イタリアで電車に飛び込んで自殺するという事件があり、現在スイス、イタリア、フランスの警察が双子の行方を捜している。
マティアス・シェップ(Matthias Schepp)容疑者(43)は前月30日、スイス西部にある別居中の妻イリナ・ルチディ(Irina Lucidi)さん(44)宅から6歳の双子の娘アレシア(Alessia)ちゃんとリビア(Livia)ちゃんを誘拐し、車庫に停めてあった車を盗んで連れ去った。だが、シェップ容疑者は4日、イタリア・チェリニョーラ(Cerignola)駅で飛び込み自殺し、双子は行方不明となっている。
仏捜査当局は9日、前月31日に仏マルセイユ(Marseille)からコルシカ(Corsica)島に向かうフェリーに父子3人が乗っていたとの目撃情報が3件寄せられたと発表した。これまで、逃走中のシェップ容疑者がこの日マルセイユでルチディさん宛ての手紙を投函し、フェリーのチケットを買ったことが確認されていたが、双子が乗船したかどうかは分かっていなかった。
この発表を受けてルチディさんは9日、イタリアのテレビに出演し、涙ながらに娘たちに関する情報提供を求めた。「誰でもいい、2人を見かけたり何か知っている人は警察に連絡してください」
「(父親が)娘たちをコルシカ島に連れて行き、誰かに託したと信じたい。この望みにかけている。わたしたちはあきらめない」
双子のおじにあたるバレリオ・ルチディ(Valerio Lucidi)さんは7日、シェップ容疑者がマルセイユから投函した手紙に現金4400ユーロ(約50万円)が同封されていたことを明かし、このとき双子に関して最悪の事態を想定したと述べていた。警察も、多額の現金を送付してきたことは、双子を誰かに預けて面倒を見るよう頼んだ可能性を打ち消す事実だと認めていた。
容疑者とルチディさんは離婚争議中で、娘たちの親権は両者が折半していた。バレリオ・ルチディさんは、娘を誘拐してフランス、イタリアと渡り歩いた容疑者について「完全に狂っている」と怒りをあらわにしている。(c)AFP
マティアス・シェップ(Matthias Schepp)容疑者(43)は前月30日、スイス西部にある別居中の妻イリナ・ルチディ(Irina Lucidi)さん(44)宅から6歳の双子の娘アレシア(Alessia)ちゃんとリビア(Livia)ちゃんを誘拐し、車庫に停めてあった車を盗んで連れ去った。だが、シェップ容疑者は4日、イタリア・チェリニョーラ(Cerignola)駅で飛び込み自殺し、双子は行方不明となっている。
仏捜査当局は9日、前月31日に仏マルセイユ(Marseille)からコルシカ(Corsica)島に向かうフェリーに父子3人が乗っていたとの目撃情報が3件寄せられたと発表した。これまで、逃走中のシェップ容疑者がこの日マルセイユでルチディさん宛ての手紙を投函し、フェリーのチケットを買ったことが確認されていたが、双子が乗船したかどうかは分かっていなかった。
この発表を受けてルチディさんは9日、イタリアのテレビに出演し、涙ながらに娘たちに関する情報提供を求めた。「誰でもいい、2人を見かけたり何か知っている人は警察に連絡してください」
「(父親が)娘たちをコルシカ島に連れて行き、誰かに託したと信じたい。この望みにかけている。わたしたちはあきらめない」
双子のおじにあたるバレリオ・ルチディ(Valerio Lucidi)さんは7日、シェップ容疑者がマルセイユから投函した手紙に現金4400ユーロ(約50万円)が同封されていたことを明かし、このとき双子に関して最悪の事態を想定したと述べていた。警察も、多額の現金を送付してきたことは、双子を誰かに預けて面倒を見るよう頼んだ可能性を打ち消す事実だと認めていた。
容疑者とルチディさんは離婚争議中で、娘たちの親権は両者が折半していた。バレリオ・ルチディさんは、娘を誘拐してフランス、イタリアと渡り歩いた容疑者について「完全に狂っている」と怒りをあらわにしている。(c)AFP