カイロの博物館、ミイラ2体壊される
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【1月31日 AFP】政権打倒を求めるエジプトの大規模デモの混乱の余波が、文化遺産にも及んでいる。エジプト考古最高評議会(Egyptian Supreme Council of Antiquities)のザヒ・ハワス(Zahi Hawass)事務局長は30日、首都カイロ(Cairo)のエジプト考古学博物館(Egyptian Museum)に展示されていた古代エジプトのミイラ2体が、略奪者によって壊されたことを明らかにした。
略奪犯らは28日夜、隣接する与党・国民民主党本部が放火され炎上した際、混乱に乗じて門を乗り越え、窓ガラスを破って内部に侵入、ミイラを持ち出そうとした。これに対し「反政府デモの参加者と軍が協力して略奪犯からミイラを奪い返した。だが、ミイラはすでに損傷しており、完全な状態で残っていたのは頭部だけだった」という。略奪者らがその後どうなったかは不明。
貴重な古代の美術品を数多く収蔵する同博物館の周囲には、翌29日から市民らが自発的に「人間の鎖」を作って、略奪者の侵入を防いでいる。市民らに略奪者から国と自分たちを守ろうと呼びかけたのは軍で、同博物館も30日から軍の戦車に守られている。一般公開は中止されている。(c)AFP
略奪犯らは28日夜、隣接する与党・国民民主党本部が放火され炎上した際、混乱に乗じて門を乗り越え、窓ガラスを破って内部に侵入、ミイラを持ち出そうとした。これに対し「反政府デモの参加者と軍が協力して略奪犯からミイラを奪い返した。だが、ミイラはすでに損傷しており、完全な状態で残っていたのは頭部だけだった」という。略奪者らがその後どうなったかは不明。
貴重な古代の美術品を数多く収蔵する同博物館の周囲には、翌29日から市民らが自発的に「人間の鎖」を作って、略奪者の侵入を防いでいる。市民らに略奪者から国と自分たちを守ろうと呼びかけたのは軍で、同博物館も30日から軍の戦車に守られている。一般公開は中止されている。(c)AFP