【2月2日 AFP】メキシコ国防省は1月28日、米国との国境地帯で麻薬密売組織がカタパルト(投石機)を用いて米国側に麻薬を投げ込んでいる可能性があると発表した。

 これによると、米アリゾナ(Arizona)州と国境を接するソノラ(Sonora)州アグアプリエタ(Agua Prieta)で1月27日、治安部隊が中世に武器として用いられていた投石器と似た形の金属製の機械が路上に放置されていたのを発見した。

 この地区では1月21日にも台車の上に高さ3.5メートルの本体と4.5メートルの投石用アームからなる同様の機械が見つかっていた。さらに、付近からは少量のマリフアナも見つかった。

 米国のメディアは前週、米国境警備隊の監視カメラがとらえた映像を放映した。この映像には麻薬密売者とみられる人物が、巨大な投石機で何らかの包みをメキシコ側から米国領内に向けて投げ込む様子が映っていた。

 これまでにもメキシコの麻薬密輸組織は米国への薬物の持ち込みに、ラジコン飛行機や地下トンネルなどさまざまな手段を使っていたことが知られている。(c)AFP