【1月30日 AFP】フィリピンの入国管理当局は29日、尼僧に扮(ふん)して同国からの渡航が禁止されているレバノンに向かおうとしていた女6人をマニラ(Manila)の空港で拘束したと発表した。

 尼僧姿の女たちは当初、香港(Hong Kong)で行われる宗教のセミナーに参加すると説明していたが、姿や言動に不審な点があったため事情を聴いたところ、レバノンへ行って家政婦になるつもりだったことを認めた。

当局者は「6人のうちの1人が赤い靴をはいて鮮やかな色のハンドバッグを持っており、尼僧の衣装もちゃんと着用していなかったので不審に思った」と説明した。

 フィリピン政府は2007年、レバノンの治安の悪さと不十分な労働者保護法制を理由に、家政婦としての就労を目的としたレバノンへの渡航を禁止したが、今でも多くのフィリピン人が第3国を経由してレバノンに渡航している。捜査当局は6人にレバノンでの仕事を違法にあっせんした男を捜している。(c)AFP