【1月25日 AFP】アルゼンチンのブエノスアイレス(Buenos Aires)で24日、30歳の女性がホテルの23階から飛び降りて自殺をはかったが、停車中のタクシーの屋根に落ちて奇跡的に一命を取り留めた。

 目撃者などの話によると、この女性は高級ホテル、パンアメリカーノ(Panamericano)の最上階の23階にあるレストランでコーヒーを注文したあと、財布をテーブルに残したまま、靴を脱ぎ、安全柵を乗り越えて飛び降りた。レストランの従業員によると、女性は落ち着いた様子だったという。

 この女性はホテル前に停車していたタクシーの上に落ちて重傷を負ったが一命は取り留め、病院に運ばれた。この女性は以前に同じ病院で、片方の肺、片方の腎臓、脾臓を除去する手術を受けていたという。女性が飛び降りた衝撃で、タクシーの屋根は大きくへこんだ。

「衝撃音がしたと思ったら、自分のタクシーの屋根に女性の体がめり込んでいた」と話すタクシーの運転手(39)は、「もし車内にいたら自分は死んでいたかもしれない」とショックを隠せない様子だ。「まず自分の家族に電話をかけて、それから泣いた。こんなことは耐えられない」(c)AFP