【1月24日 AFP】イラン政府は24日、2009年に大統領選挙の結果に抗議するデモに参加した国外の反政府団体メンバー2人の死刑を執行したと発表した。米政府は2人の釈放を要求していた。

 2009年6月の大統領選挙では、マフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領の再選が不正だとする数千人規模の抗議デモがイランで起きた。死刑執行された2人はこのデモに参加していた。

 デモ参加者の死刑執行は今回が初めて。イラン当局は2人の氏名をジャファル・カゼミ(Jafar Kazemi)とモハマド・アリ・ハジャガエイ(Mohammad Ali Hajaghaei)と発表している。

「きょう早朝、『Monafeghin(偽善者)』グループのメンバー2人の死刑を執行した」とイラン当局はウェブサイトで発表した。Monafeghinは、国外の反政府活動団体「イスラム人民戦士機構(PMOI)」を指している。

 PMOIは米国が外国テロリスト組織に認定している団体だが、米国のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)国務長官は8月10日、今回死刑が執行された活動家2人の釈放をイラン当局に要求していた。欧州連合(EU)は2009年にPMOIのテロ組織指定を解除している。(c)AFP