【1月22日 AFP】米アリゾナ(Arizona)州トゥーソン(Tucson)で6人が死亡した銃乱射事件で、頭部を撃たれて現地病院で治療を受けていた民主党のガブリエル・ギフォーズ(Gabrielle Giffords)下院議員(40)が21日、テキサス(Texas)州の家族により近い病院に転院した。医師たちはギフォーズ議員が「めざましい」回復を見せていると述べた。

 ギフォーズ議員は2週間前に至近距離から頭部を撃たれたばかり。病院関係者によると、見送りに集まった人びとの拍手や歓声を聞いて、救急車の中のギフォーズ議員は涙をこぼしたという。

 ギフォーズ氏はテキサス州ヒューストン(Houston)の病院に到着次第、リハビリテーションを開始する。

 ヒューストンに到着後、担当脳外科医は記者団に対し、議員の回復見通しが「極めて良い」と述べた。同様の負傷をした人のうち、最も回復見通しの良い5%に入るほどだという。

 さらに同医師は「これから数か月で、著しく回復するだろう」と述べ、ギフォーズ議員が言葉を話そうとし始めているようだと語った。ギフォーズ氏は今週、周りに支えられながら立ち上がり、タブレット端末iPadで写真を眺めたという。(c)AFP