アサンジ容疑者弁護団、死刑の対象となる現実的危険を懸念
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【1月12日 AFP】英ロンドン(London)の治安判事裁判所は11日、スウェーデン当局から要請のあった内部告発ウェブサイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」の創設者、ジュリアン・アサンジ(Julian Assange)容疑者の身柄引き渡しについて、2月7日と8日の両日に審問することを決めた。
アサンジ容疑者はスウェーデンでの性犯罪容疑で逮捕され、現在保釈中。厳重な警戒態勢がしかれた裁判所前で報道陣の前に姿を見せたアサンジ容疑者は、米政府の外交公電の公開や、入手情報の公開を止めることはないと語った。
一方、アサンジ容疑者の弁護団は、同容疑者の身柄がスウェーデンに引き渡されれば、さらに米国に送還もしくは非合法手段で引き渡され、キューバのグアンタナモ(Guantanamo)米海軍基地にあるテロ容疑者収容施設で拘束される現実的危険があるとする主張記載書面を発表した。
さらに弁護団は、「米国の相当な地位にある政治家たちが、あからさまにではないが、アサンジ氏は死刑にすべきだといった発言もしており、死刑判決の対象とされる現実の危険がある」と付け加えた。
ウィキリークスが米政府の公電を公開したことについて、ジョー・バイデン(Joe Biden)米副大統領はアサンジ容疑者を「ハイテク・テロリスト」と非難している。(c)AFP/Danny Kemp