【1月11日 AFP】米アリゾナ(Arizona)州トゥーソン(Tucson)で約20人が死傷した銃乱射事件で逮捕、訴追されたジャレッド・ロフナー(Jared Loughner)容疑者(22)が10日、同州フェニックス(Phoenix)の連邦地裁に出廷した。

 事件は8日、民主党のガブリエル・ギフォーズ(Gabrielle Giffords)下院議員(40)がスーパーマーケット前で開いていた集会で、ロフナー容疑者がギフォーズ議員の頭部を至近距離から銃撃し、続けて銃を乱射したもので、9歳の少女や連邦判事を含む6人が死亡した。ギフォーズ議員も一命はとりとめたが、重体となっている。
 
 厳重な警戒態勢が敷かれるなかで出廷したロフナー容疑者は、勾留者用の茶色のつなぎを着ており、頭の毛はそられていた。ロフナー容疑者が起訴された場合、判事殺害の罪で死刑が求刑される見込みだ。

 マイケル・アンダーソン(Michael Anderson)判事の質問に対し、ロフナー容疑者は「イエス」と答える以外は、ほとんど何も語らなかった。罪状認否は24日に行われ、起訴するかどうかを決める予備審問が始まる。

 一方、同州ピマ(Pima)郡の保安官事務所は同日、薄笑いをうかべたロフナー容疑者の顔写真を公開した。

 ギフォーズ議員の容体について、担当医師は、依然として重体ではあるものの、呼びかけに反応して看護師の指を握るなど、回復への希望も見えると語った。(c)AFP/David Anderson

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