【1月5日 AFP】フィリピンで射殺された政治家が、殺される直前、自分に銃口を向ける犯人の姿を偶然カメラに収めていた――。この写真がもとで容疑者が逮捕されたと、警察が4日明らかにした。

 レイナルド・ダグサ(Reynaldo Dagsa)市議は1日、首都マニラ(Manila)郊外の自宅前で家族の写真を撮影していたところ、何者かに撃たれ、病院に搬送される途中で死亡した。

 だが、ダグサ氏は、殺害される直前にシャッターを切っていた。メディアに公開された写真によると、カメラに向かってポーズをとる妻、娘、義母の後ろで、野球帽をかぶった男がダグサ氏にピストルを向けている。家族は男の存在には全く気づいていないようだ。

 家族から写真を提供された警察は3日、この男を逮捕。写真の中で男を見守っている、共犯者とおぼしき人物も逮捕した。

 2人には強盗の前科がある。ダグサ氏は犯罪防止のための法整備に積極的だったこともあり、2人は同氏に恨みを抱いていたと、警察は見ている。(c)AFP