【12月27日 AFP】ロシアの石油最大手だったユコス(Yukos)元社長で、脱税などの罪で服役中のミハイル・ホドルコフスキー(Mikhail Khodorkovsky)受刑者(47)が「宿敵」ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露首相を「犬にしか愛を感じない男」などと批判する記事が24日のロシアのリベラル系紙ネザビシマヤ・ガゼータ(Nezavisimaya Gazeta)に掲載された。

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 ホドルコフスキー受刑者は、「最初に感じたことと別の感情がすぐにわきあがった。もう若くないのにとてもエネルギッシュに見える反面、この際限なく無情な国の最高の地位にあってとても孤独に見えるこの人物に対して、哀れだと感じた」と書いた。

「ミレニアムの始まりにロシアのシンボルとなったこの人物は、『氷の防具』を身にまとっている。その防具の中に入り込むことができるような偽りのない感情は、犬に対する愛情だけだ」「そんな防具を身にまとった人物が幸福であることは無い」

 プーチン首相の犬への愛情ぶりは、「タフガイ」イメージのプーチン氏の中の数少ないソフトな側面。最近も、ブルガリアの首相からもらったバフイーをなでる様子が報道された。プーチン首相は16日に行われた毎年恒例の国営テレビ放送での国民との対話で、ホドルコフスキー受刑者について「泥棒は刑務所にとどまるべき」と発言していた。

 服役中の事件とは別の横領などの罪で起訴されていたホドルコフスキー元社長ら2人に対して、モスクワ(Moscow)の裁判所は27日、有罪判決の言い渡しを始めた。(c)AFP/Stuart Williams