【12月18日 AFP】米国との国境に近いメキシコ北部ヌエボラレド(Nuevo Laredo)の刑務所で、17日までに受刑者少なくとも141人が脱走した。近隣地域での麻薬組織間の抗争が激化する懸念が広がっている。

 メキシコ・タマウリパス(Tamaulipas)州公安長官のアントニオ・ガルサ(Antonio Garza)氏は、「初期捜査によると、受刑者らは車両用の通用口から脱走した。また、確実に刑務官の手助けがあった」と述べた。

 ガルサ氏によると、少なくとも141人が脱走した。脱走は16日夜の通常の人数点呼まで発覚しなかった。また、刑務所長の行方がわからくなっているという。

 脱走者数は近年のメキシコで最大規模。脱走者が190人との報道もある。

 タマウリパス州ではことし1~9月の間に、受刑者340人以上が脱走している。(c)AFP