【12月14日 AFP】内部告発ウェブサイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」の創始者で、婦女暴行容疑で逮捕されたジュリアン・アサンジ(Julian Assange)容疑者は、14日に豪テレビで発表された声明で、ウィキリークスへの寄付金送金の取引を停止した企業を非難し、政府機密の暴露を今後も続けていく決意を一層強くしたと語った。

 豪テレビ・チャンネル7(Channel 7)は、現在英国で拘束されているアサンジ容疑者が、母親のクリスティーン・アサンジ(Christine Assange)さんに書き取らせた声明を発表した。

 アサンジ容疑者は、クレジットカード大手ビザ(Visa)とマスターカード(Mastercard)、オンライン決済サービスのペイパル(PayPal)がウィキリークスへの寄付金送金の取引を停止したことについて、「ビザとマスターカード、ペイパルが米国外交政策の手先であることが明らかになった。これまでは隠されていたことだ」と述べ、「わたしの仕事と仲間たちを、これらの違法で非道徳的な行動から守るよう世界に呼びかける」と語った。

 さらにアサンジ容疑者は、ウィキリークスで機密資料を公表していくことについて、これまでよりもいっそうの決意を固めたと語った。ウィキリークスによる米外交公電の公開は世界に衝撃を与えている。(c)AFP/Madeleine Coorey

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