【12月14日 AFP】ネパール内務省は14日、高級リゾート地で来客と口論の末発砲した、同国のパラス・シャー(Paras Shah)元皇太子に逮捕状が発行されたと発表した。

 シャー元皇太子によると、11日にチトワン(Chitwan)国立公園内のリゾートで、ネパールの王制をめぐって男2人と口論になったという。元皇太子は声明で、「わが国とわたしに対する侮辱を容認することができなかった」と述べ、口論後に空に向けて1発だけ発砲したと述べた。

 ネパールは10年間に及ぶ武装闘争を行ったネパール共産党毛沢東主義派(毛派)が政権を獲得後、2008年に立憲君主制を廃止した。

 一方、シャー元皇太子と口論になったルベル・チョーダリー(Rubel Chaudhary)氏は、元皇太子が口論中に自分に銃口を向けたと証言。チョーダリー氏は、ネパール副首相の義理の息子。

 チョーダリー氏は地元メディアのインタビューに対し、シャー元皇太子に王制廃止に関与したと非難された際には、命の危険を感じたと語った。(c)AFP