【11月29日 AFP】インドの首都ニューデリー(New Delhi)で前週、地下鉄の女性専用車両に乗っていた男性客に対し、怒った女性乗客らがホーム上で腹筋運動をさせる騒ぎがあった。インド各紙が報じた。

 ニューデリーの地下鉄では、混雑する車内での女性客や観光客への痴漢行為が絶えず、少なくとも1車両が女性専用車となっている。

 一方で、前年に地下鉄が郊外まで路線延長されて以来、混雑が悪化して多くの路線で乗車率が限界に達している。

 27日のタイムズ・オブ・インディア(Times of India)によると前週、女性客からの相次ぐ苦情を受けた警察が、ニューデリー郊外のグルガオン(Gurgaon)駅で、女性専用車両に乗っている男性客の一斉摘発を実施した。すると、これに女性客らが加わったという。

 違反した男性客には250ルピー(約460円)の罰金が科せられたが、女性客らの怒りはおさまらず、男性客を平手で叩いたり、腹筋するよう命じたりしたという。

 警察は、「実に多くの男性が女性専用車に乗り込んでいた。女性客たちは、警察の存在に勇気付けられ、違反男性をこらしめる勇気を得たようだ」と話している。

 また、メール・トゥデー(Mail Today)も、グルドロナチャーリャ(Guru Dronacharya)駅でも25日夜、女性専用車に乗っていた男性客らが、公衆の面前で腹筋運動をさせられる憂き目に遭ったと報じている。(c)AFP