【11月8日 AFP】尖閣諸島(Senkaku Islands)沖での中国漁船と海上保安庁(Japan Coast Guard)巡視船の衝突映像がインターネット上に流出した問題で、検察当局は8日、国家公務員法違反などの疑いで捜査を始めた。

 また、海上保安庁は同日、容疑者不詳のまま、同法違反や不正アクセス禁止法違反などの疑いで東京地検と警視庁に刑事告発した。海保は声明で、流出した映像について、9月に那覇地検に提出したものと酷似していることを明らかにした。

 政府も、流出した計44分の映像は本物と断定した。

 共同通信(Kyodo News)は、問題の動画が公開されたユーチューブ(YouTube)を運営するグーグル(Google)に対し、検察当局が協力を求めたとの最高検の勝丸充啓(Mitsuhiro Katsumaru)公安部長の発言を伝えている。

 グーグル・ジャパン(Google Japan)はAFPの取材に、「法律に基づく要請があれば」協力するとメールで回答したが、すでに資料を提供したか否かは答えられないとしている。(c)AFP

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