【11月5日 AFP】自宅からわずか100メートルの場所で性的暴行を受けたオーストラリアの女性が、米アップル(Apple)の携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」で音楽を聞くのに夢中になっていたために襲われたとして、女性たちに自分と同じ目にあわないよう注意を呼び掛けた。

「ケート」とだけ名乗っているこの女性は10月初旬、首都メルボルン(Melbourne)にある自宅からわずか100メートルの場所で殴り倒され、性的暴行を受けた。

 この女性は「iPodを聞きながら、もうすっかり家に着いたような気になって、まったく用心していなかった。好きな曲を聞いていると、まわりで何が起きているのかに注意が向かなくなってしまう。とてもまずいことだと思う。あれから道を歩くときにはいつも注意するようにしている」と語った。このときは車が通りがかり、女性を襲った男は逃走した。

 メルボルンでは6月に自転車を運転中だった人が殺されているほか、9月にはやはりiPodを聞きながら歩いていた人が殴り倒された後に殺されており、当局では「iPod殺人事件」として警戒を呼び掛けている。(c)AFP