【10月18日 AFP】イランの首都テヘラン(Tehran)でチョコレートとココアを盗んだ男(21)に、このほどシャリーア(イスラム法)に基づいて断手刑が言い渡された。

 イランのファルス(Fars)通信が16日伝えたところによると、この男は5月29日、テヘランの菓子店からチョコレートなどを盗んだとして逮捕された。警察は男の所持品から、900ドル(約7万3000円)相当の現金と手袋3組、チョコレートとココアを発見したという。

 ファルス通信によれば、裁判所は断手刑に加え、店舗の器物破損と「警察官の指示に従わなかった」罪に対し、それぞれ禁固6月を言い渡した。

 イスラム教のシャリーアは、窃盗の累犯に断手刑を定めているが、イランでは貧困の増大から窃盗事件が増加傾向にあり、それに伴って断手刑の執行も増えているという。前週にも同国北東部マシャド(Mashhad)で、2件の強盗に問われた男が断手刑に処せられたばかり。(c)AFP