【10月8日 AFP】ジンバブエで男性が3人組の女に誘拐され、薬物を飲まされた上にレイプされるという事件があった。警察が6日明らかにした。

 26歳のこのジンバブエ人男性は、南部ブラワヨ(Bulawayo)で1日、3人から「乗せていってあげる」と言われ、車に乗った。ところが後ろから押さえ付けられ、布で口をふさがれたために気を失った。意識が戻ると、アルコール臭のする液体を飲まされ、再び意識を失った。

 気がついた時には裸にされていて、3人に順番にレイプされ、暴力を振るわれた。気を失い、意識を取り戻した時には、道端に捨てられたあとだったという。なお、現金300ドルと携帯電話が盗まれていた。

 警察は、「犯行の動機は不明だが、儀式の目的があった可能性がある」と話している。

■複数のグループが関与か

 似たような事件はこの1年でほかにも4件発生している。

 国営ヘラルド(Herald)紙によると、1件目は前年11月に発生し、18歳男性が3人組の女に誘拐された。今年2月には、4人組の女が25歳男性に銃を突きつけてセックスを強要した。前月には、警備をしていた44歳男性が2人組の女に狙われ、コンドームを装着するよう命令された。この2人には男の見張りが1人ついていたという。そのほか、30歳男性が3人組の女に薬物を飲まされ、レイプされる事件が発生している。

 警察によると、一連の事件は気を失わせた上に薬物を飲ませる点が共通しており、1つか複数の集団がかかわっている可能性があると見ている。

 なお、ジンバブエの法律では、強姦(ごうかん)罪は女性には適用されないことになっている。(c)AFP