【9月22日 AFP】スペイン南部コルドバ(Cordoba)のバーで、その男は静かにグラスを傾けていた。傍らに、殺害したばかりのガールフレンドの頭部が入ったバッグを置いたまま・・・。

 ABC紙が掲載した目撃者情報によると、事件があった19日、34歳のこの男は、バーで酒を飲みながら友人らに「恋人の首を斬り落としてきた」と話した。確かに男のシャツには血痕のようなものが見られたが、男があまりに冷静だったので、友人たちは冗談を言っているのだと思った。

 だが、このバーに至る路上に血のりが転々と続いていることに客が気づいたことから、友人たちは男の話がたちの悪い冗談ではないと悟った。男がレストランのそばに残していったバッグの中を、友人らがこわごわとのぞいたところ、女性の頭部が入っていたという。
 
 一方、バーを後にした男は、高さ30メートルの電気塔によじ登り、感電して地上に落下。搬送された病院で死亡した。

 警察も頭部が切断されたガールフレンドの遺体を発見。遺体にはナイフによる傷跡があった。凶器とみられるナイフは、男がよじ登った電気塔のそばに落ちていたという。(c)AFP