【9月18日 AFP】中国南西部の重慶(Chongqing)市内のある村で、個人が違法に作ったコブラの飼育所から160匹を超えるコブラが逃げ出し、騒ぎとなっている。

 16日の国営Information Times紙によると重慶市内の村、石角(Shijiao)では9月に入り、路上や屋外トイレ、住宅の台所などで猛毒をもつコブラが相次いで発見された。同紙は「ある日には、トイレに入った女性がコブラと対面し、下着を持ち上げるのもそこそこに、悲鳴をあげて飛び出してきた」など、村民の驚きぶりを伝えている。

 このコブラは、村人の1人が廃校を使って作ったコブラの飼育所から逃げ出したもので、この村人は飼育に必要な認可を受けずに1900匹のコブラを飼っていた。村人が逮捕されたかどうかは定かでない。

 逃げ出した160匹の大半はこれまでに捕獲されるか、殺処分されたが、村人によるとまだ数匹が見つかっていない。現地の保健当局は予防措置として、この村に解毒剤を送ったという。(c)AFP