【9月16日 AFP】米カリフォルニア(California)州のエドマンド・ブラウン(Edmund Brown)司法長官は15日、自らに高すぎる給与を支払っていたとして同州ロサンゼルス(Los Angeles)郡ベル(Bell)市の元幹部職員ら8人について、過剰分の給与の返還と年金の減額を求める裁判を起こしたことを明らかにした。

 ベル市は人口3万8000人の小さな自治体だが、首席行政官だったロバート・リッツォ(Robert Rizzo)氏は2009年、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領の給与の約2倍にあたる78万7000ドル(約6700万円)を給与として受け取っていた。

 さらにリッツォ氏の元補佐官は33万6000ドル(約2900万円)、警察署長は、ロサンゼルス市警(LAPD)トップが受け取る報酬の2倍にあたる45万7000ドル(約3900万円)を受け取っていた。

 同州司法省は詐欺、共同謀議、公金の毀損、信認義務違反があったとして、被告らについて、給与の過剰分を返還させ、年金の算定基準となる適切な給与水準を示すよう裁判所に求めている。

 ベル市はロサンゼルス郡の中でももっとも貧しい市で、主にラテン系の人びとが住んでいる。(c)AFP

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