米軍の「同性愛公言禁止」規定に違憲判断、米連邦地裁
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【9月10日 AFP】米カリフォルニア(California)州の連邦地裁は9日、同性愛者であることを公言して軍務に就くことを禁じた米軍規定について、違憲であり言論の自由を侵害しているの判断を下した。
バージニア・フィリップス(Virginia Phillips)判事は、共和党の権利擁護団体「Log Cabin Republicans」が提出した証拠によって、米軍の同性愛公言禁止規定「聞くな、言うな(Don't Ask Don't Tell)」同性愛者であることを隠すよう強要しており差別に当たることが明確に示されたと判断。米軍内で異性愛者は恋愛関係を公言できるのに、同性愛者らはできないと指摘した。
バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、この規定に反対の立場を表明しているが、廃止に持ち込むにあたっては軍および連邦議会と協調する方針を示しており、今回の違憲判決で難しい立場に立たされることになる。
米下院は規定撤廃につながる法案を通過させたが、上院はまだ採決を行っていない。
また、マイケル・マレン(Mike Mullen)米統合参謀本部議長が規定撤廃支持を表明しており、ロバート・ゲーツ(Robert Gates)米国防長官もしぶしぶながら撤廃に向けて国防総省内での準備を進めることに同意した一方、米軍幹部の中には、規定が同性愛者の入隊を認めるにあたっての最大限の譲歩であり、規定を撤廃すれば軍のモラルが損なわれると主張する者も少なくない。(c)AFP
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